2005年09月25日

国産ブリード

国産ブリードのカクレクマノミをショップで見かける機会が多くなりましたね^^
少し前までは養殖といえばoraが主流だったのですが、数年前のハリケーンで一時輸入ストップしていたころから、国産ブリードの話を聞くようになりました。
今はoraも復活を果たしたようですが、oraの評判は必ずしも良いものばかりではありません。そのひとつが価格が高いことでしょう。
これに対し、国産ブリードのメリットはなんと言っても価格が安いことでしょう。
岡山理科大専門学校が大量養殖を成功させ、流通にのるようになったため、国産ブリードは非常に身近な存在になったようです。(参考:http://www.sankei.co.jp/eco/news/2005/07/14-1.html
oraに比べるメリットが価格なら、そもそも天然でなく養殖を飼育するメリットは一体なんでしょうか?

まず大きなメリット、それは当然ながら乱獲防止ですね。映画「ファインディング・ニモ」は一大ブームを巻き起こしただけでなく、カクレクマノミの乱獲が非常に問題になったそうです。当時に比べれば多少は落ち着いたのかもしれませんが、それでもあれだけショップで目にするのですからかなりの数を採集されているのは間違いありません。また、「ファインディング・ニモ」の続編があるとのうわさを聞きました。また乱獲が始まるのは目に見えています。それを防ぐという意味では非常に貢献してくれたと思います^^
次にあげられるのは、「丈夫」なことでしょう。養殖されたカクレクマノミは個体差が少なく、非常に丈夫だといわれます。初心者にも最適と言われるのはこういった理由からでしょう。長いものは10年以上生きるとのことですから・・。

こう書くと、一見いいことばかりに思えますが、私は少し不安を感じます。
というのも、私は犬以外にフェレットも飼っていますが、フェレットにもブームというものが確かに存在しました。

私がフェレットを飼い始めたのは5年以上前ですが、当時が一番の全盛期だったように思います。フェレットといえば、一番有名なのがマーシャル社(アメリカ)というフェレットのファーム(繁殖場)です。・・カクレクマノミでいうところのoraに相当します。
丈夫で穏やかな性格をもった個体が多い、との評判で当時全盛を誇っていたマーシャルですが、価格が高いのが難点でした。そこに目をつけた複数の繁殖業者が価格の安いフェレットを次々と日本に輸出したため、一気に価格は暴落しました。当時マーシャルといえば相場5万円/匹〜でしたが、他業者は19800円〜という破格の値段でした。当然ながら、避妊・去勢手術、臭腺除去手術のずさんな個体が多く、中にはあきらかな近親交配の個体もいました。
このため、ろくに飼育方法も分からない店主の経営するペットショップにも激安で並ぶようになり、随分と無謀な飼育方法で多くのフェレットが命を落としました。ひどいところでは、フェレットの歯(犬歯)をペンチで折って販売したり、ペンチをセットで販売したりしたそうです(フェレットはげっ歯類でないため歯が伸びすぎることはありません!)・・。
ここまで書けばおおよその見当がつくでしょうが、私が言いたいのは価格が安いことが必ずしも良いことばかりではないということです。高いのにはそれなりの理由があり(飼いづらい、採集しづらい、繁殖させづらいなど)、それを破格の値段で販売すれば相応の被害がでる(飼育できず死なせてしまう、安いため何度でも買いなおす、飽きたら山に捨てる!!など)ことは間違いありません。

・・とはいえ、私は養殖大賛成派なので、誤解のないように^^;
というのも、今回(岡山理科大専門学校)の場合、「異常な需要」が先に存在し、それに見合う「大量供給」に成功したのですから、乱獲防止に多大な貢献をしていただいたことは間違いありません!また、多くの海水魚ファンを楽しませてくださったことにはとても感謝していますm(__)m

・・できたらキャンディーバスレットやホツマツアピグミーなども養殖してください〜〜とお願いしたいくらいです^^(なんだか話が矛盾していますが^^;)

みなさんはきっと命の尊さを分かっている方ばかりでしょうが、そうでない人もたくさんいるのです・・。
たとえ180cmの水槽でも魚には小さいのです。せめてがんばって良い暮らしをしてもらいましょう♪
posted by wakyo at 14:53| Comment(4) | TrackBack(0) | 魚とサンゴのお話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
wakyoさんの考えに一票! ペットを飼う人の気持ちが買うになりつつあるような気もします。 今回の岡山理科大:養殖 & 放流は感動しましたよ。 ブリードとWAILDは、顔も違うし、好みにもよるので、どちらがとはいえませんが…買う・売るだけの気持ちの人には、扱ってほしくないですね。
Posted by puku at 2005年09月27日 11:07
pukuさん、こんにちわ^^
ペットを飼うということをまだ理解できていない人が多いようです。服やカバンを買うのと一緒にしているみたいな・・。我々はほんの少しの力しかありませんが、警鐘を鳴らし続ける必要があるのだと思います!
・・本当に小さな小さな鐘なのですが^^;
Posted by wakyo at 2005年09月27日 20:17
放蕩息子です。
クマノミの養殖については、ちょうど、私も自分のサイトに関連記事を2ページ、アップしたところです。で、結論的に言うと、私も観賞用海水魚の養殖には反対しませんが、現状で養殖個体が大量に流通することは、自然環境に対して新たな脅威となる可能性があり、実はそうそう喜んでばかりもいられないと考えています。
詳しくは是非、こちらをご覧下さい(↓)。
http://houtoumusko.pepper.jp/300mm/30cmknowhow11.htm
http://houtoumusko.pepper.jp/iso/iso-3-nimohoryu.htm

ただ、どちらにせよ、この問題に関しては、養殖業者や観賞魚販売店が行うことをただ眺めているだけではダメで、最終顧客となる飼育者が積極的に発言し、時として暴走しがちな“業者”の活動に対する抑止力となる必要があると考えています。
ですからこれからも是非、色々、意見交換していきましょうね。
Posted by 放蕩息子 at 2005年09月29日 14:14
放蕩息子さん、こんにちわ^^
クマノミの供給UPがイソギンの需要UPにつながる可能性はたしかに大きいですね。
また放流による天然魚・自然環境への影響も十分検討したうえでの放流が望ましかったですね・・。確認不足で放流の件までは知りませんでした(pukuさんの回答で知りました)。

飼育者が消費者にならないためにも、この火は消すわけには行かないですね!
Posted by wakyo at 2005年10月02日 08:19
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